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2008年11月21日(金)
高幡不動駅
期間:11月01日~11月14日
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▲日本文芸社から発行された「老舗の品格」(著者・中見利男)という本に、
「うなぎ・天麩羅の店・田むら」が紹介されている。(※)「田むら」店についての記述は、 かたくなに店の暖簾を守る主人の経営方針に焦点を当てたもので、第3章の 「品格ある老舗の条件とは・創業者の矜持と魂を守れ」の項に収められている。 ▲著者は、「男女を問わず年をとればとるほど大事な友人は、医者と弁護士」と挙げた上で、 これに「よき料理人」を付け加える。 「本当によいものを見きわめる力をつけよ」と題し、「よき料理人」にめぐり合うためには、 自分の目と耳と舌と感性で、3年かけても探し出せと書き綴る。 ▲老舗とは、「仕似せる」つまり、「まねる」という意味を含んでいる。 先祖代々から連綿と続く「商人道」をまねて、伝統と格式を保ちながらお客の信用を 大切にして受け継いでいく店のことに他ならない。 ▲ところが昨今、地に堕ちた老舗の報道がしきりである。 老舗イコール信用という暗黙の了解(信頼)が、音を立てて崩れてきた。 昨年の時代を表す漢字は「偽」、今年もはびこる「偽」で明けた。 「品格」は、ちょっとやそっとじゃ身につき備わるものではないことは明らかだ。 ▲副題に、「なぜ現代の経営者(あきんど)は「商人道」を軽く扱うのか」と付いた 本の内容は、ソニー、ホンダ、トヨタ、パナソニックほか日本の産業界をリードした 創業者を取り上げ、経営の真髄や人柄、心に響く名言を解説している。 各章で「老舗の美学、老舗企業の精神」などを鋭い筆致で克明に描き、 バランス感覚を失い、見識と道徳心を見失った日本人に警鐘を鳴らす。 終章では、日本経済を再興させる方策を提言している。 老舗の業務や経営に携わっていなくとも、警世の書あるいは啓蒙の書として読めば 得るものは多い。 ▲5月の新緑寒波に見舞われた頃、「田むら」店を訪ね本書のことを聞いた。 早速、書店から取り寄せ一気に読み終えた。(¥1365・税込み) 「田むら」の店主の、田村さんは、「中見さんが、わざわざ本を届けに来てくれました。 その日は、あいにくと定休日で悪くてね」と喜びを控えめに語った。 (※)「うなぎ・天麩羅の店・田むら」(街はぴ・掲載日付 2008・3・2) 写真 (左)新刊本のカバー(株式会社日本文芸社、掲載承認済) (右)「うなぎ・天麩羅の店・田むら」 掲載日付:2008/05/19
沿線ライター:キョンシーさん
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